この事例は、金利が高い「福岡銀行エブリワン」「肥後銀行プロパーローン」「信用組合プロパーローン」「ゆうちょ銀行(スルガ銀行)」などで通った事例ではありません。
(2012年5月)
糟屋郡宇美町 T様のケース
■ハウスメーカー様(以下、A社様といいます。) からの相談案件
■申込本人様の内容
会社員
年齢: 40歳
年収: 460万円
■購入住宅 注文住宅(土地購入および建物新築)
■住宅ローン申込み金額 3,200万円(土地代および建設費用の約90%)
■審査通過までの道
借入希望金額は年収の約7倍ではあるものの、ローンの申込みにあたってT様の内容に特に問題点はなかったため、当初はA社様がローンの申込み手続きをしていました。
しかし審査はスムーズに進まず、2つの銀行で審査しましたが、どちらも大幅な減額回答でした。
T様はカードで翌月一回払いの買い物をすることが時々あるものの、現在返済中のローンや長期のクレジットはなく、最近完済したマイカーローンも1度の延滞もなかったとのこと、勤務先は従業員100名以上の会社の事務職(固定給)で、思いもよらぬ状況に、A社担当者様もT様もショックを受けていたそうです。
なぜか銀行系では通らないので、A社様からフラット35を提案しましたが、毎月の返済金額が1万円以上上がることからT様が難色を示され、A社様から当社に相談に来られました。
当初A社様から事情を聞いたとき、当社の見解では、減額回答が出るということは、過去のローン返済に目立った延滞はないだろうと思えました。そうなると問題はクレジットカード類の保有枚数や携帯電話(スマホ、タブレット)の契約状況にあるかもしれないと推測し、A社様に依頼してT様との面談の機会を作っていただきました。
T様とお会いして、まず現在利用しているスマホやタブレットが何台あるか、機種変更や新規契約をしたのはいつ頃かをお尋ねしました。
回答は、家族の分を含めて合計5台のスマホやタブレットを1年前に契約、それらすべてをT様名義で契約しているとのことでした。
これで、今まで審査で難航した理由が徐々に見えてきました。
更に、複数枚のクレジットカードをお持ちでないかを確認させていただくと、銀行系のカード、信販系のカード、小売店(デパートや量販店)系のカード、ガソリンスタンド系のカードなど、合計で5枚所有していることが分かりました。
それにキャッシング機能が付いていないか、また付いている場合の極度額を確認しましたが、T様はその場では分かりませんでした。
よってその日はそれ以上話を進められなかったので、T様にそれぞれのカードのキャッシング極度額の調べ方を教えて、次回お会いするときまでに調べていただくようにしました。
T様に調べていただいた結果、ほとんどのカードにキャッシング機能が付いており、極度額は合計で150万円以上あることが分かりました。
また、携帯電話の請求明細書も確認させていただきました。
これで審査が難航した理由が解明できました。
理由は以下のとおりです。
①携帯電話販売会社は個人信用情報登録機関のシーアイシーに加盟しており、スマホなど本体代金の支払いは分割のクレジットと同じ扱いで情報登録されていること。
②クレジットカードにキャッシング極度額が設定されている場合、金融機関は「いつでも借入できるもの」とみなし、極度額の10%~20%を年間返済額とみなして審査する場合があること。
以上のことから、T様にご提案させていただいことは、
①スマホやタブレットの本体代残高を一括で支払えないだろうか?
②使っていないクレジットカードを解約することはできないだろうか?
この2点でした。
上記2点ともT様が対応できるとのことだったので、その旨を銀行側に説明し、当初A社様で審査にかけた銀行に再審査の依頼をした結果、本体代の完済条件付き及び使っていないクレジットカードの解約条件付きで、無事に希望金額での融資承認を得ることが出来ました。
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※上記とは違う事例でも、当社では、審査に落ちた原因が分からない方へのヒアリングによって、
審査を通した成功事例がいくつもあります。
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