【審査通過の成功事例⑩】 申込者が高齢であることから、審査が難航したケース

この事例は、金利が高い「福岡銀行エブリワン」「肥後銀行プロパーローン」「信用組合プロパーローン」「ゆうちょ銀行(スルガ銀行)」などで通った事例ではありません。

 

福岡市城南区  U様のケース

 

■土地の仲介業者様(以下、A社様といいます。)からの相談案件

 

■申込本人の内容

   会社員(上場企業勤務)

   勤続年数: 34年

   年齢: 56歳

   年収: 920万円

 

■購入住宅  注文住宅(土地購入および建物新築)

 

■住宅ローン申込み金額  3,150万円(必要総額の80%)

             20年返済

 

■審査通過までの道

 

 U様は長年の転勤族生活からようやく開放され、マイホームを建てることを決心されました。

建物のプランはゆっくり考えるとして、まずは土地探しから始めました。

気に入った土地が見つかり、U様はご自身で金融機関を訪れ、住宅ローンの相談をしました。

 ところが事前審査の結果は否決、そして買おうとしていた土地の仲介業者 A社様に相談され、A社様から当社に相談がありました。

 

 U様にはある程度の預金資産があり、高齢とはいえ属性には全く問題ない状況です。

しかしU様のように定年退職まであと数年という状況では、保証会社によっては「完済年齢」と「完済までの返済計画」を審査の中で重視するところがあります。

 

 U様の場合(おおむね50歳以上の方)、多くの保証会社では現状の年収で返済負担率をクリアしているだけでは承認を出しません。

大筋の見方は以下のとおりです。

「60歳または65歳で定年退職」

「その後、嘱託社員として継続して働いても、その間の収入は激減」

「退職後の収入は年金収入のみ」

よって完済年齢が高い場合(U様の場合は年金生活から完済年齢まで10年以上)、保証会社審査は「完済年齢までの総収入に占める、返済総額の割合」と「(途中の繰上げ返済を含めた)完済までの返済計画」を重視するのです。

※ここは銀行担当者による保証会社への説明次第で承認が取れることがありますが、U様自身であたった銀行の担当者の説明不足も十分に考えられます。

 

 よって当社では、年齢50歳以上で完済年齢が高い申込者様の手続きをする際、以下の内容を確認したり、書類をいただくことで対処するようにしています(書類は申込者様の内容によっては不要な書類もあります)。

 

【確認事項】

◆現在の預貯金等の資産状況

◆定年退職年齢

◆定年退職時の退職金見込み額

◆退職金からいくらか繰上返済が出来るか

◆(繰上返済が出来る場合)期間短縮型や返済額軽減型で、残り期間の返済を対処できるか

◆定年退職後の再就職計画

 

【確認させていただく書類】

◆(社会保険庁発行の)ねんきん定期便 ※配偶者様も含めて

◆預金残高が分かる資料(預金通帳など)

 

 U様のケースでは以上の内容を確認して、途中の繰上げ返済計画も含めて、完済までの返済計画を銀行担当者に説明することで、無事に審査の承認を得ることが出来ました。