福岡MPオフィスの松股です。
先日、住宅業者様から「商談中のお客様がいるけど、持病があるので住宅ローンが取り組めるだろうか?」との相談がありました。
フラット35以外の住宅ローン取組では、団体信用生命保険(以下、団信。)の加入が必須条件となっています。
返済中に死亡や高度障害など万が一のことがあった場合、団信の保険金で住宅ローン残高を完済する制度です。
住宅ローンに関するコラムやブログで「団信に加入出来ない場合は、団信加入が必須ではないフラット35を検討しましょう。」という記述をよく見かけますが、私はそれについては反論を唱えます。
返済者が十分な死亡保険金を設定した生命保険契約がすでにあればよいのですが、そうでなければ返済者に万が一のことが起きた場合、残された家族に住宅ローンの負担がかかるからです。
そこで今回は「ワイド団信」についてお話しいたします。
例として西日本シティ銀行のワイド団信の案内書をご紹介します。
ワイド団信で対応できるかは、銀行によって異なります。
福岡県内の地方銀行の中では、西日本シティ銀行が対応できる銀行です。
ワイド団信は、一般の団信では加入できない持病などがあっても加入できる望みがある団信です。
ただし加入できたとしても、保険会社の審査によって融資利率に金利の上乗せがあります。
西日本シティ銀行の場合、上乗せ金利は年0.1%または年0.3%です。
フラット35だと団信加入は任意なので、万が一のことがあっても自己の生命保険で補える場合は加入しない方もおられます。
しかしそうでない場合は団信不加入でフラット35を取り組むよりも、ワイド団信で対応できる銀行で取り組むことをおすすめいたします。
返済中に万が一のことが起きた場合、残された家族が住宅ローンの返済を引き継ぐのは大変なことですから。