新型コロナ問題が住宅ローン審査に与える影響

福岡MPオフィスの松股です。

 

本題に入る前にひとつお詫びを申し上げます。

前回、3/10のブログで「今の状況で金利が上がることは考えられない」と書きましたが、フラット35や一部の都市銀行の固定金利が若干ながら上昇しました。

これは3/12以降徐々に長期金利(10年もの国債金利)がなぜか上昇し、各金融機関が4月の金利を決定する時期まで下がらなかったためです。

3月末近くになってまた下がり始めましたが、いずれにせよ4月の金利が上がったのは事実です。

この場を借りて、予想がはずれたことをお詫び申し上げます。

 

 

さて本題に移ります。

世界中で蔓延している新型コロナ問題は未だに終息時期が読めません。

むしろ日本では4/2現在、日々感染者が急増しており、いつ緊急事態宣言が出されて都市封鎖(ロックダウン)になってもおかしくない状況になっています。

 

今後の収入に不安を感じている方も多いでしょうが、これから、または数年後に住宅購入を考える方もおられると思います。

そのような方に対して、審査の面での注意事項を述べていきます。

 

 

【審査そのものについて】

 

新型コロナ問題で世界経済が混乱しているので、特に住宅業者から「審査が厳しくなるのでは?」という不安の声をよく聞きます。

その際はこのように答えています。

「新型コロナ問題が原因で審査が厳しくなる可能性は低いと思います。」

前例としては2008年のリーマンショックです。

あの頃私は住宅業者のローン担当者として毎日実務をしていましたが、景気の低迷が原因で審査が厳しくなったという印象はまったくありませんでした。

銀行も保証会社も、申込者が住宅ローンを借りられてこそ成り立つ商売です。

このような状況の中でも「これからのローンの返済に支障はないだろう」と判断されれば審査は通ります。

一過性の景気低迷が原因で貸し出しを渋るということは考えられません。

 

ただしこの状況が2年も3年も長引けば一過性とは言えないので、その時は審査が厳しくなるかもしれませんし、現在住宅ローンを返済中の方で金融機関に相談もなく返済不能に陥る方が激増すれば、今後のリスク回避のために審査基準を変更する可能性はあると思います。

なお現在住宅ローンを返済中の方のうち、返済が苦しくなる方がこれから出てくると思います。

その時は出来るだけお早めに(出来れば延滞が生じる前に)金融機関に相談してください。

 

【現在返済中のローンについて】

 

予定していた収入が減ることによって家計に影響が出ている方もおられると思います。

預貯金があればそれでしのぐことが出来るでしょうが、今の状況が長引けば、それもピンチになるかもしれません。

しかし(例えば)マイカーローンの返済日や奨学金の返済日などは、新型コロナ騒動があっても毎月容赦なくやって来ます。

これらは、絶対に延滞しないようにしてください。

延滞をするとシーアイシーなどの個人信用情報機関に記録されてしまいます。

多くのクレジット会社で「新型コロナ問題で収入が減ったから払えない」は通用しません。

住宅ローンの審査の際、シーアイシーなどの個人信用情報は必ず調査をされます。

その際に延滞の記録がされていると、住宅ローンの審査に通らないこともあるのです。

 

新型コロナ問題で家計が苦しくなったからといって、また現在返済中のローンが払えないからといって、その場しのぎのためにカードローンを利用することはあまりおすすめ出来ません。

多くのファイナンシャルプランナーや経済評論家も同様に言っています。

しかし私は「あまり」という言葉を使いました。

すべての人にそうとは言い切れないからです。

これから住宅ローンの審査を受けるとすれば、ローンの返済に延滞が生じるよりも、カードローンで借りてでも期日通りに返済した方がよい場合もあります。

ただしカードローンを利用してもいいのは、騒ぎがおさまったら一括返済または早期に完済が出来るあてがある方のみです。

カードローンの宣伝に必ず「ご利用は計画的に」という言葉があるように、借り続けると返しにくくなってしまします。 

そこは十分に注意してください。

 

 

しかしこの騒動はいつまで続くのでしょうか?

国民への支援策がなかなか決まらず、何を言い出すかと思えば「世帯に2枚の布製マスクを支給」という、今の政府の対策には私もイライラを感じることがあります。

そしてこれ以上感染が広まらないよう、一刻も早い決断を望みます。

福岡県内もここ数日で感染者が急増しています。

私は銀行や公共機関に出向くことが多いので、どこで感染してもおかしくありません。

またお客様と接することも多いので、常にマスクをしていますし、街中などで消毒用アルコールを見かけると必ず手にかけています。

こまめに時間をかけて手洗いをするようにもしているので、手のひらがカサカサ状態です。

しかしおかげで今年の冬は風邪気味の症状は何一つ出ませんでした。

 

しかし日本全国で感染者は日に日に増えています。

みなさまもくれぐれもお気を付けください。

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